「仮面の告白」三島由紀夫


「仮面の告白」三島由紀夫

今日は、少し前に読んだ本の書評でも。

三満由紀夫の仮面の告白です。

同性愛趣向な主人公の告白形式の作品なんですが、これは、三島由紀夫自信の告白だとかも言われているそうです。

僕は三島さんの作品を読んだのは初めてなんですが、まず、言葉使いや使ってある漢字が難しいものが多いですね。
これを24歳で書いたというのだから本当にすごい。
僕が24歳のころなんて・・・。

で、内容の方ですが、前半は主人公の同性愛的な妄想の描写が多く、しかも、美しい男性を残虐に切り刻むのが主人公の性癖であり、実際にそういう行為はしないのですが、残虐な描写が延々と続く場面が多々あり、少々「気持ち悪い」と感じました。

後半に入ってきて、友人の妹である、園子が出てきたころから面白くなってきて、主人公の「自分の気持ちが理解できない」、「自分は園子を愛しているのか」と感じながらも、愛しているふりをしたり、それ故に追い詰められていく描写は読み応えがありました。
通常の健常な男女の愛といえば、必然的に肉体関係が生じるものですが、主人公は、男性にしか性的興奮を感じず、遊女と寝ようとするも、不能に終わってしまう。

僕としては、この園子への独占欲にも似た想いも、これも1つの愛情の形なんじゃないかと思いました。

総じて、面白かったといえば面白かったけども、残酷な描写が一部あるので、そういうのが苦手な人はあまり楽しめないかもしれません。
小説というよりも、文学作品として読むものだと思います。
戦時中という時代背景も僕には楽しめました。

仮面の告白 (新潮文庫)
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